紫外線防御委員会のシンポジウムに参加
3/27(金)は、京都で開催された太陽紫外線防御研究委員会のシンポジウムに参加してきました。
セッションが「DNA修復」、「メラニン合成・輸送」、「光医学」、「光老化」の4つあり、各分野の専門の先生方による発表を終日聴くという内容です。
4セッション計13もの講演があったのですが、中でも、最近全国ニュースでも取り上げられた“ポルフィリン症”についての講演は、とても衝撃的でした。
“ポルフィリン症”とは、ヘム合成系の代謝異常により起こる疾患の総称で、日光を浴びると皮膚に重い炎症をおこし、さらに肝機能障害などを併発して死亡することもあります。
ニュースで取り上げられたのは、“ポルフィリン症”の高校生が黒頭巾(ずきん)姿で自転車を二人乗りしていたところを、警察官が職務質問する際に「お前はタリバンか」と心ない言葉をかけたことが、大きな波紋を呼びました。
実際にその高校生を診た皮膚科の先生の講演だったので、講演後こんな質問をしてみました。
私: 日本で“ポルフィリン症”を発症している方の人数はどのくらいでしょうか?
先生: 250人程度といわれていますが、私だけでも20人以上診ているので、実際にはもっといると思いますよ。
“ポルフィリン症”に対する最も重要な治療は、徹底した遮光です。私たち化粧品メーカーが提供している日やけ止め製品は、概ね光の波長が300nm前後(紫外線B波)を主にカットしたものが多く、“ポルフィリン症”には、もっと長い波長である400nm前後を遮断する必要があります。この波長は、窓ガラスも通過して入ってきます。
この波長領域をしっかりカバーできる日やけ止め製品は、私の知りうる限りではありません。
会場には、多くの化粧品研究者が参加していました。ただ、実際にこの講演を聴いて数百人の市場に向けた製品開発を真剣に考える研究者もこれまた皆無なのではないでしょうか!?
例え市場が小さくてもそこに命に関わるニーズがあるとすれば、立ち上がらずにはいられません。
ルバンシュはこれから挑戦してみようと思います。
まずは第一歩をこのブログから発信して…。
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